虫歯予防には唾液が効くって本当?鎌倉の歯科医が解説!
鎌倉市、逗子市、藤沢市、茅ケ崎市、葉山町の皆様こんにちは。
私たちの体にはもともと虫歯予防に寄与する機能が備わっています。それは唾液腺から分泌される「唾液」です。唾液には驚くほど多くの作用が期待でき、さまざまな角度から虫歯予防に貢献します。今回はそんな唾液の効果について、鎌倉の鶴岡歯科医院がわかりやすく解説します。
▼唾液に期待できる4つの虫歯予防効果
唾液には、以下に挙げる4つの虫歯予防効果が期待できます。
◎自浄作用
唾液による虫歯予防で最も効果を実感しやすいのは「自浄作用」です。唾液にはサラサラとしたものとネバネバとしたものの2種類があり、それぞれで役割も少し異なるのですが、お口の中の汚れを洗い流すという点においては共通しています。食事中に唾液がしっかり分泌されることで、食べかすがお口の中にとどまるのを防げます。その結果、虫歯菌のエサがなくなり、その活動も抑えられるのです。
◎抗菌作用・殺菌作用
唾液は無色透明の液体ですが、その中には抗菌作用や殺菌作用を発揮する物質が含まれています。唾液がたくさん出るほどそうした作用も強まることから、お口が乾燥気味の方は要注意といえます。ちなみにこの抗菌作用・殺菌作用は虫歯菌だけでなく、その他の細菌にも有効です。
◎歯の再石灰化作用
私たちの歯は、酸性度の高い食品を口にしたり、虫歯菌が作り出した酸に晒されたりすることで溶けていきます。この現象を「脱灰(だっかい)」といいます。そして、脱灰した歯を元に戻す作用を「再石灰化」と呼ぶのです。歯磨き粉に含まれているフッ素が「再石灰化作用を促す」という話をよく耳にしますが、その現象を引き起こしているのが唾液なのです。逆にいうと、いくらフッ素を作用させても再石灰化作用を引き起こす唾液がなければ無意味となってしまうのです。ちなみに、再石灰化作用は唾液に含まれるリン酸やカルシウムが主体となって進んでいきます。
◎緩衝作用
唾液にはもうひとつ「緩衝作用(かんしょうさよう)」という虫歯予防効果が期待できます。この場合の緩衝とは、食事などで酸性に傾いたお口の中を中性へと引き戻す作用を指します。お口の中が中性付近で安定していれば、酸によって歯が溶かされることもほとんどありません。
▼唾液の分泌を促す方法
ここまで、唾液による虫歯予防効果について解説してきましたが、その重要性についてはご理解いただけましたでしょうか。唾液は歯やお口の健康にとってメリットしかない物質なので、少ないよりは多い方が良いに決まっていますよね。ですから、唾液の分泌量が少ないと感じる方は、日頃からガムを噛んだり、唾液腺マッサージを行ったりするなどしてその量を増やしましょう。とくに唾液腺は加齢とともにその活動が低下していくことから、唾液の分泌を促すマッサージなどを習慣化させることが重要といえます。ただ、誤った方法で唾液腺マッサージを行うとかえって悪い影響が起こることもあるので、興味のある方は鎌倉の鶴岡歯科医院までお気軽にご相談ください。
▼まとめ
このように、唾液には実に多くの虫歯予防効果が期待できます。普段から唾液がたくさん出ている人は良いのですが、日常的なドライマウスに悩まされている場合は、何らかの対処が必要かもしれませんので、まずは鎌倉の鶴岡歯科医院までご連絡ください。唾液が適切な量出ているかも含めて、ていねいにお調べいたします。
医療法人社団Craile 鶴岡歯科医院
歯科医師
鶴岡 淳
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