寝起きに口臭が強くなるのはなぜ?
■寝起きに口臭が強くなるのはなぜ?
朝起きた時の口臭が気になる、という方は少なくありません。口臭はデリケートな問題なので、なかなか人にも相談できないですし、その背景に何かお口の異常が潜んでいるのでは?
と不安に感じている方もいらっしゃるかもしれませんね。
起床時の口臭は生理的なもの
寝起きにお口の中が臭うのは、基本的に生理的な口臭と考えられます。つまり、誰にでもある口臭であり、それほど心配する必要はありません。口臭は大きく「生理的口臭」と「病的口臭」の2種類に分けることができ、前者は健康な人にも生じ得るからです。
寝起きの口臭の原因
寝起きに口臭が強くなるのは、お口が乾燥しているからです。唾液を作って分泌する唾液腺(だえきせん)は、睡眠中にその機能が低下します。唾液の分泌量が減少して、抗菌作用・殺菌作用・自浄作用が期待できなくなるのです。その結果、お口の中の細菌や真菌が繁殖し、臭いの物質をたくさん作るようになります。
寝起きの口臭を抑える方法
寝起きの口臭をゼロにすることはなかなか難しいですが、可能な限り抑えることはできます。そこで重要となるのが就寝前の口腔ケアです。おそらく、多くの人は夕食後に歯磨きをするかと思いますが、寝起きの口臭を抑えるのであれば、眠る直前にも歯磨きするようにしましょう。デンタルリンスも併用することで、口腔内の細菌の繁殖・活動を大きく抑えることができます。お口の中の細菌の数が減れば、睡眠中、唾液分泌が低下しても寝起きの口臭が発生しにくくなります。
病的口臭への対策
寝起きの口臭の原因に、むし歯や歯周病がある場合は、早急に治療を受けましょう。とくに歯周病があると、メチルメルカプタンと呼ばれる強烈な臭いのガスが産生されるため、起床時の臭いも強くなります。いずれもれっきとした病気であり、歯科治療でしっかり治す必要があります。
まとめ
このように、寝起きに口臭が強くなる原因のほとんどは生理的なものです。眠る前にしっかり口腔ケアすることで、臭いを抑えられます。
当院では、お一人お一人に合わせた口腔ケアグッズをご提案しています。
口臭が気になる方、お口のネバネバが気になるなど、お困りのことがありましたら、当院までお越しください。