インフルエンザと口腔内清掃の関係性について
インフルエンザというのは、毎年、秋から冬に流行する病気で、体調管理やワクチンを接種することでしか予防できないように思われがちです。実際、そうした措置を講じることで、インフルエンザのリスクを低下させることは可能です。そこでもう一つ知っておいていただきたいのが口腔内清掃との関係性についてです。
▼お口が汚いと感染リスクが上昇する?
インフルエンザウイルスは、飛沫などによって感染するものなので、口腔内の常在菌とは基本的に無関係といえます。そもそもウイルスがお口の中に常在している人はいないからです。けれども、お口の中が汚くなると、インフルエンザウイルスへの感染リスクは明らかに上昇します。これは口腔細菌とインフルエンザに強い関連があるからです。
▼歯周病菌がウイルスの細胞付着を助ける?
口腔常在菌の一種である歯周病菌は、ウイルスの細胞への付着を助ける作用があることがわかっています。ウイルスというのは、喉の粘膜などを通じて細胞に付着しなければ感染を引き起こすことはありません。そのプロセスを歯周病菌が促進してしまうのです。その他、むし歯菌が産生するある種の物質が、ウイルスの増殖を促し、インフルエンザの症状を重篤化させているというデータも出てきています。
▼口腔ケアがインフルエンザ予防につながる
ここまで、インフルエンザウイルスと口腔細菌との関連について解説していきましたが、口腔内清掃をしっかり行うことで、インフルエンザの感染リスクを低下させることができます。口腔衛生状態が悪いと、インフルエンザだけでなく、誤嚥性肺炎などの重症疾患も引き起こしやすいので、日頃から適切な口腔ケアを実施することをおすすめします。
▼まとめ
このように、インフルエンザと口腔内清掃には密接な関連がありますので、その点も踏まえた上で日ごろのオーラルケアに取り組みましょう。正しい口腔ケア習慣は、新型コロナウイルス感染症にも、良い影響を与えます。当院で本気の予防歯科を始めてみませんか?