歯周病の検査って何をするの?
「歯茎が腫れている」「歯磨き後に出血がある」といった症状でご来院の方には、はじめに「歯周組織検査」というものを実施させて頂きます。歯周病にかかっているかはもちろんのこと、どのくらい進行しているかもある程度、評価できる検査で、それほど長い時間もかかりません。今回はそんな歯周病の検査について詳しく解説します。
▼歯周ポケットの深さを測る
歯周病の検査でまず重要となるのが「歯周ポケット」の深さです。歯周ポケットというのは、健康な人でも1~2mm程度存在しているのですが、これが4mm以上ともなると、歯周病にかかっている可能性が極めて高くなります。重症化した歯周病では10mm以上にまでポケットが深くなることもあり、歯周病の進行度を評価する上でも有用な検査です。
▼歯茎からの出血の確認
プローブと呼ばれる器具で歯周ポケットの深さを測った際には、歯茎からの出血が認められるかどうかも確認します。プロービングして30秒ほど経過してから出血が認められる場合は、今現在、強い炎症反応が起こっていることを意味します。
▼歯の動揺度の検査
歯周病が進行すると、歯がグラグラと動揺するようになります。そこで歯周病の検査では、ピンセットを使って歯を1本1本検査し、動揺しないかを調べます。
▼レントゲン撮影
歯周組織検査で異常が認められるなど、さらに詳しい検査が必要となる場合は、レントゲン撮影を行うこともあります。レントゲン撮影をすることで、口腔内では確認することができない歯の根っこや歯槽骨の状態まで検査することができます。これもまた歯周病の進行度を調べる上で有用な情報となります。
▼まとめ
このように、歯周病ではいろいろな検査を行いますがいずれも比較的簡便な方法で歯周組織の状態を調べることができます。定期診察でも行っている検査ですので、気になる方はお気軽にご相談ください。歯周病の早期治療・早期発見に役立てることができる有用な検査です。