歯医者とコロナウイルス。お口の健康と感染症の関係
新型コロナウイルスの感染が拡大していて不安に感じている方が多くいらっしゃると思います。
「歯医者に行きたいけど、外に出たくない」、「歯医者は不要不急なの?」「そもそも、歯医者での感染が怖い」といったお話をよく伺います。
そこで今回は、「お口の健康と感染症」についてご紹介したいと思います。
新型コロナウイルスの感染対策として、「手洗い」、「うがい」、「免疫力を高める」と言った内容がメディアで報じられています。
ストレスや過労、睡眠不足などを抱えていると免疫力は低下してしまい、風邪や感染性に罹患しやすくなることは以前から言われているからです。
実はお口の健康が全身の免疫力に大きく関係していることはご存知でしょうか?
お口に見られる慢性炎症のほとんどは歯周病によるものですが、炎症が慢性的に続いていると免疫機能がうまく働かず免疫力の低下につながってしまうのです。
ですので、歯周病の治療を行い炎症を低減することは全身の免疫力を向上させることに繋がります。
また、お口の中を専門的なケアで清潔に保つことで「肺炎」や「インフルエンザ」の罹患率が低下することも以前から言われています。
お口の中を清潔に保つためには歯周病の治療だけでなく、「虫歯治療」、「歯を失ってしまったところの治療」、「入れ歯を清潔にお手入れする」なども必要不可欠となってきます。
ですので、「手洗い」、「うがい」、「免疫力を高める」に加えて、「お口の中を健康に保つ」も心掛けましょう。
☆☆現在歯科に通院中の方、お口の中のことでお困りの方は、ご自身のお口の状態が不要不急に該当するのかどうか、かかりつけの歯科医院やご近所の歯科医院にお電話等でご相談されることをおすすめ致します。
公益社団法人 日本口腔外科学会からは、コロナウイルスに関して下記の内容が発表されております。※一部抜粋しております。
①患者様には初診や再診にかかわらず、感染を想定した問診と体温計測が必要です。
②受診患者が次の事項に該当する場合には、診療の延期も考慮してください。
1)「37.5℃以上の発熱」や「咳」のある方
2)現在、同居する人に発熱・咳などの症状がある方
3)現在、同居する人が自宅隔離を要請されている方
4)過去 14 日以内に、海外渡航の履歴がある方
5)過去 14 日以内に、海外から帰国した人との濃厚接触歴がある方
6)過去 14 日以内に、感染者数が急増している都道府県に出かけたことがある方
7)過去 14 日以内に、屋内で 50 人以上が集まる集会・イベントに参加したことがある方、等です。
③口腔内の手術や口腔ケアを行うに当たってはエアロゾル(空気中に存在する細かい粒子のことです)の発生を最小限にする方法を検討してください。
④診療にあたってはスタンダード・プリコーション(標準予防策)を徹底することが肝要です。
診療前後の手洗い、マスク、グローブ、ゴーグル、フェイスマスク、標準予防策、室内換気および診療後の環境表面の消毒を徹底してください。
☆☆また当院では「新型コロナウイルスの感染対策として」以下のことを実施しております。
・患者さま来院時のアルコールによる手指消毒と待合室での消毒薬によるうがいのお願い
・治療前の消毒薬によるうがいのお願い
・口腔外バキュームによる治療時の飛散物(エアロゾル)の吸引
・治療時の除菌水の使用
・院内の常時換気
・診療器具の滅菌・使い捨ての徹底
・咳、発熱、倦怠感など体調に少しでも異変がある方は通院をお控え頂いております。
ご理解、ご協力宜しくお願い致します。