入れ歯をすると老け顔になる?
虫歯や歯周病で歯を失ってしまったけれど、「入れ歯をすると老け顔になるのでは?」と治療をためらっている方もいらっしゃるかもしれません。確かに、入れ歯というのは高齢の方が使っているイメージが強く、装着することで老け顔になるような気になってしまいます。そこで今回は、入れ歯を装着することによる顔貌の変化について詳しく解説します。
▼入れ歯をしないと老け顔になる
患者さまの中には誤解をされている方もいらっしゃるようですが、実は「入れ歯をすると老け顔になる」というのは大きな間違いです。なぜなら、私たちがイメージする老け顔というのは、入れ歯をしていない状態であるからです。例えば、入れ歯を外した高齢の方を想像してみてください。口元にしわが寄り、歯がない人特有の顔つきになるかと思います。入れ歯を装着することで、それを元の状態へと戻すことが可能となるのです。
▼合わない入れ歯は老け顔になる
基本的に、入れ歯を装着することでお顔の印象は若返ります。けれども、患者さまに合っていない入れ歯を装着すると、かえって老け顔になることもあります。例えば、歯のサイズが大きかったり、設置する位置が前方に偏っていたりすると、出っ歯のような顔貌を呈することがあります。おそらく、はたから見ても入れ歯を入れていることがすぐにわかることでしょう。そうした合わない入れ歯を装着していると、老けた印象を与えることも珍しくないのです。そのため当院では、患者さまの性別やご年齢、性格などの要素も踏まえた上で、最適な入れ歯を製作するように努めています。
▼まとめ
このように、入れ歯をすることによって老け顔になることはまずありません。歯を失ってそのままにしておくことこそ、顔貌の老化を招くからです。適切な入れ歯を装着することは、見た目を若返らせ、顎の骨に適度な刺激を与え、咀嚼筋などを鍛えることができるなど、さまざまなメリットを得ることにつながるのです。