虫歯が重症化すると、虫歯菌の感染が歯の神経にまで及びます。そういったケースで必要となるのが根管治療です。根管治療は、とても長い治療期間を要する処置というイメージが強いですが、実際はどのくらいかかるものなのでしょうか。
- 根管治療ってなに?
根管治療とは、歯の根っこの治療のことです。虫歯菌に侵された神経を抜き、根管内をきれいにお掃除する歯科処置です。これを行わなければ、根管内(神経の入っている部屋)で虫歯菌が増殖し、やがては歯がボロボロになります。そして、歯の根っこの先から虫歯菌が漏れ出て、歯茎や顎の骨などにも感染が広がることがあるのです。
- 根管内を無菌化するのに時間がかかる
根管治療を行うためには、根管内の病巣をすべて取り除かなければなりません。虫歯菌に侵された神経はもちろんのこと、根管内の歯質も健全なものだけ残すことが大切です。この処置は、1回の通院で終わることは珍しく、ほとんどのケースで複数回かかります。ケースによっては、1ヶ月以上かかることもありますので、その点は事前に確認しておきましょう。
- 根管内がきれいになったら充填してふたをする
根管内の無菌化が完了したら、専用の薬を詰めて、補綴治療(被せ物治療)へと移ることができます。ここまでたどり着くには最低、数週間はかかります。なぜ、それほど時間をかけて根管内をきれいにするのかというと、虫歯の再発を防ぐことにつながるからです。もしも、根管内に虫歯菌などが残存していた場合、そのままふたをすると、二次感染が引き起こされますよね。それを防ぐには多少時間がかかっても、根管治療を徹底する必要があるのです。
- まとめ
このように、根の治療は最低、数週間、長い場合は数ヵ月にも及ぶことがあります。根管治療というのは、それほど難しい処置法なのです。同時に、二次感染を防ぎ、歯を残すためには必要不可欠な治療法ともいえます。鶴岡歯科医院では
CT診断装置によって通常のレントゲンでは不可能な3次元の画像で、根の状態を確認することができます。