【虫歯】歯を磨かないとどうなるの?虫歯になる流れを解説!
鎌倉市、逗子市、藤沢市、茅ケ崎市、葉山町の皆様こんにちは。
私たちは小さい頃から「歯は磨いて当たり前」であることを教えられます。それは正しいことなのですが、もしも歯を磨かないとどうなるのかも気になりますよね。今回はそんな歯磨きをしなかった場合に起こるお口のトラブルを「虫歯」を中心にわかりやすく解説します。
▼歯を磨かないと何が起こる?
歯磨きは本来、食事をする度に行うべきものです。食事をすると必ずお口の中が汚れるため、そのまま放置するわけにはいかないのです。けれども、私たちの唾液には自浄作用や殺菌作用、歯の再石灰化作用があるため、歯を磨かなくても実は問題ないのでは?と思われる方がいらっしゃるかもしれませんね。実際、唾液にはそうした作用が期待できますが、歯を磨かなくても済むほどのものではありません。そこでまずは歯を磨かないことで起こる現象を時系列順にみていきましょう。
◎食べかすが残る
歯を磨かないと食べかすがお口の中に残ります。食べかすはお口の中の細菌のエサとなり、その活動を活発化させるでしょう。
◎歯垢が形成される
食事から歯磨きをせずに放置していると、24時間程度で歯垢(プラークの)が形成されます。歯垢は細菌の塊であり、その中には虫歯菌や歯周病菌が含まれます。
◎歯石が形成される
歯垢が形成されて歯の表面に残り続けると、2週間程度経過したら「歯石」に変化します。歯石は歯垢が石灰化作用を受けて文字通り石のように硬くなった物質で、歯ブラシによるブラッシングでは除去できません。しかも表面がザラザラしているので、さらなる歯垢の形成に寄与します。
◎歯の脱灰が始まる
歯の表面に歯垢や歯石が堆積していると、虫歯菌が産生する酸によってエナメル質が溶け始めます。これを専門的には「脱灰(だっかい)」といい、虫歯で歯の表面に穴があく現象そのものを指すのです。
◎歯の脱灰は止まらない(虫歯は自然に治らない)
歯の脱灰が始まってもなお歯磨きをしないでいると、虫歯もどんどん進行していきます。虫歯は自然に治ることのない病気なので、放置するほど重症化していくのです。
◎虫歯が重症化して痛みが生じる
虫歯が進行すると、歯痛(しつう)が生じるようになります。これは歯の神経にまで感染が広がった証拠です。いわゆる歯髄炎(しずいえん)の痛みは日常生活に支障をきたすほどであり、歯磨きが嫌いな人や歯医者さんが苦手な人も、この段階まで行くと治療を受けるために歯科を受診します。治療を受けずさらに放置すると、歯の神経が死に、歯の頭の部分である歯冠がボロボロになり、根っこの部分だけ残った残根状態(ざんこんじょうたい)となります。
▼歯を磨かないリスクは他にもある?
歯を磨かないことで生じるリスクは、虫歯だけではありません。お口の中が不潔になると、口内炎ができやすくなったり、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などにもかかりやすくなったりします。高齢の方は、お口の中の細菌が気道に入り込んで炎症を引き起こす「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」にも注意しなければならなくなります。
▼まとめ
今回は、歯磨きをしないことのリスクについて、鎌倉の鶴岡歯科医院が解説しました。歯磨きをしないことにメリットはなく、デメリットしかありませんので、皆さんは毎日しっかりブラッシングするようにしてくださいね。歯科医院でのクリーニングも定期的に受けることで、虫歯・歯周病を予防しやすくなります。
医療法人社団Craile 鶴岡歯科医院
歯科医師
鶴岡 淳
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