滑舌のチェック方法
■滑舌のチェック方法
滑舌(かつぜつ)というのは、しゃべることを仕事としている人が気にすべきことのように思われがちですが、その良し悪しについては一般の方もしっかり把握しておく必要があります。なぜなら、滑舌は口腔機能の状態を反映しているからです。そこで今回は、滑舌をチェックする方法についてわかりやすく解説します。
▼オーラルケアディアドコキネシス
滑舌を簡便にチェックする方法としては、オーラルディアドコキネシスがおすすめです。介護や医療の現場でも活用されている方法で、どんな場所でも短時間で簡単に行うことができます。
◎「パ」「タ」「カ」をできるだけ速く発音する
オーラルディアドコキネシスでは、「パ」「タ」「カ」という言葉をそれぞれ5秒の間にできるだけ多く発音することで、滑舌のチェックが行えます。健康な人なら1秒間で「パパパパ」と4回以上発音することができます。1秒間に2~3回しか発音できない場合は、口腔機能の低下が疑われます。0回の場合は、かなり深刻な状態なので、早急にリハビリテーションなどを行う必要が出てきます。
▼滑舌のチェックでわかること
オーラルディアドコキネシスを実施することで滑舌の良し悪しが判定できますが、それ以外にも咀嚼(そしゃく)や嚥下(えんげ)などの機能もある程度、把握することができます。というのも、私たちが食べ物を噛んだり、飲み込んだりする際には、舌や口腔周囲の筋肉が複雑に連動しているからです。そうした口腔全体の機能を簡便にチェックできるのが滑舌の検査なのです。
▼まとめ
このように、滑舌のチェック方法であるオーラルディアドコキネシスは、誰でも今すぐに行えるものですので、最近滑舌が悪くなった、と感じる方は、一度試してみてください。健常値を下回る場合は、口腔機能の低下が疑われます。もちろん、歯並びや顎の骨の形などによっても滑舌は悪くなることもありますので、とりあえずは一度、歯医者さんに相談してみましょう。