8020運動について
■8020運動について
国や歯科医師会は、皆さんのお口の健康のために「8020運動」を推進しています。8020運動という言葉は誰もが一度は耳にしたことがあるかと思いますが、実際にその目標に向けてオーラルケアを頑張っている人は一部に限られることでしょう。そこで今回は、8020運動の内容やその重要性についてわかりやすく解説します。
▼8020運動とは
8020運動とは、80歳になった時に20本の歯を残せるように口腔ケアを頑張りましょう、という取り組みです。どんな食材でも不自由なく噛むことができる歯の本数が20本であるため、このような数字が掲げられています。80歳にもなると、いろいろな理由で歯を複数本失う人も増えてくるので、意識的に歯を残していくことが大切なのです。
▼8020運動の達成率
ひと昔前までは、8020運動の目標達成者はごく一部でした。それが最近では、50%を超えるようになってきており、日本でも予防歯科の考え方広く普及したことを実感します。それでも予防の先進国である欧米には遠く及ばない数値となっています。
▼自分の歯で噛めることの大切さ
若い頃は自分の歯で噛めることが当たり前ですが、年を取るにつれて歯を1本、また1本と失っていくと、人工歯の使いにくさに気付きます。昨今はインプラントのような優れた人工歯も開発されていますが、やはり天然の歯には敵いません。とくに80歳になって天然歯が20本を下回ると、食べること、飲み込むこと、しゃべることに大きな支障をきたすようになります。その結果、QOL(人生の質)まで低下してしまうのです。そうならないためにも、8020運動の目標達成に向けて、日々の口腔ケアを頑張っていきましょう。
▼まとめ
このように、8020運動の目標は、人生の質を維持する上でも極めて重要なものです。ご自身の人生をより豊かなものにするためにも、歯を喪失することはできるだけ避けるようにしましょう。その上で重要なのは、定期検診やメンテナンスをしっかり受けることです。