日本は、欧米と比べると、残念ながらオーラルケアに対する意識が低いことで有名になってしまっています。日頃の歯磨きはもちろんのこと、歯の定期検診に行く割合も欧米より低くなっています。確かに、病院というのはどこかが痛くなったら行くものですから、定期検診が習慣化していないことも頷けます。けれども、お口の健康を維持する上では、定期検診が非常に重要といえます。その理由について詳しく解説させて頂きます。
- 口腔疾患は自覚症状に乏しい
風邪など全身疾患は、発熱や全身倦怠感など、わかりやすい自覚症状が現れますよね。また、症状が重たい分、日常生活に支障をきたすことが多いです。それだけに、学校や仕事を休まざるを得なくなります。一方、虫歯や歯周病といった口腔疾患は、初期段階では比較的自覚症状に乏しいといえます。もちろん、歯や歯ぐきに激痛が走ることはありますが、その頃にはかなり重症化しているといえるでしょう。それなら「痛みを我慢できなくなった時点で歯医者を受診すればいい」と思えますが、それではもう手遅れとなるのです。
- 歯は再生しない組織
歯は、虫歯で溶かされたり、歯周病で抜け落ちたりすると、もう二度と元には戻らない組織です。つまり、症状が悪化してから歯医者を受診したのでは、治療できる範囲も限られます。ブリッジや入れ歯を装着することで、失われた歯の機能を取り戻すことはできますが、やはり天然の歯とは大きな違いがあります。そこで重要となってくるのが、早期発見、早期治療を可能にする定期検診です。
- 定期検診って何するの？
歯科の定期検診では、レントゲンなどを用いて歯や歯周組織に異常がないかを調べます。軽度の虫歯や歯周病であっても発見することが可能ですので、痛みや治療回数の少ない早い段階で治療にとりかかれます。同時に、フッ化物塗布や歯石除去、ブラッシング指導など、さまざまな予防処置を受けることもできるため、
病気にかかりにくいお口の環境を手に入れることができるのです。どんなに優れた治療も予防することには勝てませんので、定期検診がどれほど有益かお分かりいただけるかと思います。また、当院では必要な方にはCT撮影装置を用いて通常のレントゲンでは診断が困難な状態についても確認することができます。
- まとめ
このように、歯や歯周組織というのは、かけがえのないものですから、大切に守る努力をしなければなりません。日々の生活を充実したものとするためにも、定期検診は強い味方となってくれることでしょう。鶴岡歯科医院で本気の予防に取り組んでみませんか？
