お口の中の細菌の種類について
お口の中というのは、とてもデリケートな部位ですが、清潔であるかどうかはまた別の話です。なぜなら、私たちのお口の中には、ものすごくたくさんの量と種類の細菌が生息しているからです。今回はそんな口腔内の常在菌の種類などについてわかりやすく解説します。
▼数百種類の常在菌
ヒトの口腔内には、約700種類に及ぶ常在菌が生息しているといわれています。その一部はまだはっきりと確認されたものではありませんが、いずれにせよものすごい種類の細菌が存在していることに驚かされますよね。しかも、それぞれの種類で膨大な数の細菌が生命活動を営んでいるのですから、お世辞にも私たちのお口の中は清潔とは言い難いのです。
▼病原性を発揮するかが重要
それだけたくさんの種類がいたとしても、病原性を発揮しなければ有害とはいえません。現に、お口の中の細菌には、いわゆる「善玉菌」も含まれているので、種類によっては健康に寄与してくれているのです。そこで、病原性を発揮する細菌の種類について改めて確認しておきましょう。
▼むし歯菌や歯周病菌は有害
むし歯菌や歯周病菌は、私たちのお口の中にとって有害です。それほど数が多くなければ問題とはなりませんが、口腔衛生状態が悪化して、一定数以上繁殖すると、歯を溶かしたり、歯ぐきに炎症をもたらしたりするからです。それから、真菌の一種であるカンジダ菌もお口にとって有害な病原体といえます。これらは毎日のオーラルケアをしっかり行うことで、その繁殖を抑制することが可能です。
▼まとめ
このように、私たちのお口の中には700種類にも及ぶ細菌が生息し、その一部がむし歯や歯周病などの病気を引き起こします。逆にいうと大半の細菌は大きな害を与えるものではありませんのでご安心ください。日々の歯磨きを適切な方法で実施することで、お口の健康を維持することができます。また、歯科医院での定期的なメンテナンスをお受けいただくことで、さらに健康なお口を維持できます。