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【矯正中の食事注意】避けるべき食べ物リスト|美味しく食べてトラブル予防!

皆さん、こんにちは。鎌倉駅西口より徒歩3分の鶴岡歯科医院です。

矯正治療を始めると、「何を食べてもいいの?」「装置が壊れないか心配」と感じる方も多いのではないでしょうか。特にワイヤー矯正では、食べ物の選び方ひとつで装置の破損や痛み、むし歯リスクを高める原因になることがあります。この記事では、矯正中の食事で注意すべき「避けるべき食べ物リスト」と、トラブルを予防するための調理の工夫を、わかりやすく解説します。毎日の食事を美味しく、そして安全に楽しむためのヒントが満載ですので、ぜひ最後までお読みください。

 

▼矯正中に避けるべき食べ物

はじめに、矯正治療中は避けた方が良い食べ物をご紹介します。

 

◎固くて装置を壊す恐れがある食べ物

矯正中に最も注意すべきなのが「硬い食べ物」です。ワイヤー矯正のブラケットは強度があるとはいえ、噛む力が加わることで外れてしまうことがあります。代表的な例としては以下のようなものがあります。

 

・煎餅(特に薄くて硬いもの)
・ナッツ類(アーモンドやピスタチオなど)
・氷(無意識に噛んでしまう癖がある方は要注意)
・フランスパン、バゲット
・骨付きの唐揚げ

 

これらを食べると、ブラケットが外れる・ワイヤーが曲がる・痛みが出るなどのトラブルにつながります。どうしても食べたい場合は、細かくカットし、奥歯でそっと噛むなどの工夫が必要です。

 

◎ネバネバ・粘着性の高い食べ物

矯正装置に絡まりやすく、清掃しにくい食べ物も避けるべき対象です。特にマウスピース矯正の場合でも、食後に十分な清掃ができなければ、むし歯のリスクが上がります。

 

・キャラメル、ガム
・お餅(焼き餅やあんころ餅など)
・グミキャンディー
・チーズタッカルビなど糸を引くチーズ料理

 

これらは装置や歯にくっつきやすく、ブラッシングしても取りきれないことが多いため、むし歯や歯周病の原因になります。

 

◎繊維質が絡まりやすい野菜や食材

以下のような「糸状の繊維」が多い野菜も、装置の隙間に入り込みやすく、磨き残しの原因になります。

 
・セロリ
・もやし
・えのき茸
・春雨

 

矯正中はこれらをできるだけ細かく刻んだり、火を通して柔らかく調理したりすることをおすすめします。

 

◎歯にくっつきやすい粉もの

パンケーキ、ドーナツ、クッキーなどの粉ものは、口の中でパサついて歯にまとわりつきやすく、装置の周りに残りやすい食材です。甘みの強いものは特にむし歯の原因になりやすいため、摂取後は必ずうがい・歯みがきを徹底しましょう。

 

◎着色しやすい食べ物・飲み物

装置のゴム(結紮線)や歯自体が着色してしまう場合があります。以下は着色リスクのある食べ物・飲み物です。

 

・カレー
・ミートソース
・コーヒー
・赤ワイン
・チョコレート飲料

 

これらを避けるのが理想ですが、どうしても食べたいときは、矯正装置の着色防止のため、食後に口をゆすぐ・歯を磨くといった対応を忘れずに行いましょう。

 

▼矯正中のトラブルを防ぐ調理方法

 

◎食材は「小さく・薄く・やわらかく」が基本

矯正装置への負担を減らし、安全に食事を楽しむためには、食材の「形・硬さ・食感」を見直すことが重要です。とくに硬い食材はそのままでは危険なことも多いため、調理段階での工夫が欠かせません。

 

たとえば、以下のような対処が効果的です。

 

煎餅:硬いままではブラケットを破損する恐れがあります。食べる際はお茶やお湯に浸して柔らかくしてからにしましょう。
 
フランスパン(バゲット):トーストせずに、外皮が硬くならないうちに一口サイズにカットすると安全です。
 
りんご:皮をむき、薄くスライスするか、加熱してコンポート状にすると噛みやすくなります。
 
人参:生食よりも、蒸したり煮込んだりしてやわらかくした方が安心です。すりおろしてスープに加えるのも良い方法です。
 

とくにお子さんの場合は、うまく咀嚼できずに誤って装置に負荷をかけたり、丸のみしてしまったりすることがあります。誤嚥や装置の脱離を防ぐためにも、食材の硬さや大きさには十分な配慮が必要です。

 

◎「一口で食べられるサイズ」に整える

矯正中は、前歯で食べ物を噛みちぎる動作を避けることが望まれます。特にワイヤー矯正では、前歯に装着されたブラケットに強い負荷がかかると、装置が外れる原因になります。

 

そのため、おにぎりやサンドイッチ、焼き鳥など噛みちぎる必要のある食品は、あらかじめ一口大にカットしておきましょう。前歯を使わず、奥歯で軽く噛める状態にしておくことで、装置への負担を最小限に抑えることができます。

 

◎繊維質の多い食材は加熱でやわらかく

ごぼうやセロリ、モヤシといった繊維質の多い野菜は、装置に絡まりやすく、歯の間に残りやすいため注意が必要です。ただし、これらは栄養価も高いため、避けるのではなく「調理法を工夫する」ことが大切です。

 

煮物やスープに加える:じっくり火を通すことで、繊維がほどけて装置に絡まりにくくなります。

 

細かく刻む、すりおろす:食べやすく、噛みやすくなります。

 

ミキサーでポタージュ状にする:痛みが強い時期にも適しています。

 

やわらかくすることで咀嚼の負担が軽減され、矯正中の歯の移動に伴う痛みにも配慮できます。

 

◎マウスピース矯正中でも「食後のケア」は必須

マウスピース矯正は食事の際に装置を取り外せる点で便利ですが、「取り外せるからといって油断は禁物」です。マウスピースを清潔に保たなければ、むし歯や歯周病のリスクが高まります。

 

特に糖分を含む食品を摂取したあとの放置は危険です。歯面に糖が残ったままマウスピースを装着すると、唾液の自浄作用が妨げられ、むし歯の原因となります。

 

矯正中は以下の3ステップを習慣化しましょう。

 

・マウスピースを外して食事をする

・食後は歯みがきとフロスで丁寧に清掃

・マウスピースも水で洗浄し、汚れを除去

 

これらの習慣を徹底することで、治療の妨げとなる口腔トラブルを未然に防ぐことができます。

 

◎ワイヤー矯正では「清掃のしやすさ」も考慮して食事を選ぶ

ワイヤー矯正中は、食後に装置へ食べ物が絡まったり挟まったりすることが多く、清掃性の悪い食事内容はトラブルのもとになります。したがって、食材やメニューの選び方も、清掃しやすさを基準にすることが重要です。

 

巻き寿司よりも、白ごはんとおかずの組み合わせ:海苔が装置に絡むリスクを減らせます。

 

繊維質の少ない葉物野菜を選ぶ:レタスやサニーレタスなどは装置に絡みにくく、安心です。

 

色素の濃いドレッシングは控えめに:ゴマドレッシングより、フレンチや和風などの透明系がおすすめです。

 

毎食の「ちょっとした選択」が、治療中の快適さや装置の破損・着色・むし歯リスクを左右します。見落としがちなポイントだからこそ、日常的に意識していただくことが大切です。

 

▼まとめ

矯正中の食事は、ただ硬いものを避けるだけでなく、「装置に負担をかけない」「むし歯になりにくい」「歯や装置を清潔に保ちやすい」といった視点で選ぶことが大切です。今回ご紹介した「避けるべき食べ物リスト」や「調理の工夫」は、矯正治療を快適に、かつ安全に進めるためのヒントになります。患者さん一人ひとりのライフスタイルに合わせて無理のない食生活を心がけ、トラブルのないスムーズな治療を目指しましょう。ご不明点があれば、いつでも鶴岡歯科医院へご相談ください。