【矯正費用の真実】治療にかかる相場と賢く節約する5つの方法|成人矯正専門サイト|鎌倉市の歯医者 医療法人社団Craile 鶴岡歯科医院

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【矯正費用の真実】治療にかかる相場と賢く節約する5つの方法

皆さん、こんにちは。鎌倉駅西口より徒歩3分の鶴岡歯科医院です。

歯並びや噛み合わせの改善を目的とした矯正治療に興味はあるけれど、「費用が高そう」「どれくらいかかるのか分からない」と不安に感じている患者さんは少なくありません。実際に、矯正治療は健康保険が適用されない自由診療のため、治療費の目安を知っておくことはとても大切です。この記事では、矯正治療にかかる費用の相場や、賢く節約するための方法、費用の安さだけで選ぶことのリスクについて、認定医の立場からわかりやすく解説していきます。矯正をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

 

▼矯正治療の費用相場

◎マウスピース矯正の相場

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を用いて歯を段階的に動かしていく矯正治療です。装置が目立ちにくく、取り外しも可能であるため、特に仕事やプライベートでの見た目を気にされる成人の患者さんから高い支持を得ています。

 

費用の相場としては、全体的な歯並びを整える「全体矯正」の場合でおおよそ80万〜100万円前後が一般的です。使用するマウスピースのブランド(インビザライン、クリアコレクト、キレイラインなど)や、症例の複雑さ、治療期間に応じて費用に差が出ます。

 

また、前歯の軽度なズレやすき間など、限られた範囲を対象とした「部分矯正」であれば、30万〜60万円程度で治療可能なケースもあります。部分矯正は治療期間も短縮される傾向があり、費用面・時間面ともに負担を抑えたい方に適しています。

 

なお、治療費にはマウスピース本体の費用のほかに、初診・精密検査料、リテーナー(保定装置)、定期的な通院・調整費用などが別途加算されることがあります。表示された基本料金だけで判断せず、総額の見積もりを確認することが大切です。

 

◎ワイヤー矯正の相場

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる固定装置を装着し、そこに通したワイヤーの力で歯を移動させていく、最も歴史のある矯正治療法です。歯の移動を3次元的にコントロールしやすいため、あらゆる症例に対応しやすいという特徴があります。

 

費用の相場は、全体矯正で約70万〜100万円前後が目安です。使用するブラケットの素材によっても価格は変動し、金属製のスタンダードな装置よりも、見た目に配慮したセラミックブラケットやホワイトワイヤーを選択する場合、10万〜20万円ほど費用が上乗せされる傾向があります。

 

さらに、歯の裏側に装置をつける「裏側矯正(舌側矯正)」は、高度な技術が必要であり、100万〜150万円と比較的高額になります。審美性を重視する方に向いた選択肢ですが、発音や舌への違和感が生じることもあるため、事前の説明をしっかり受けることが重要です。

 

一方、前歯だけなど限られた部位を対象とした部分矯正であれば、30万〜50万円程度で行えることもあります。特に上下の噛み合わせに大きな問題がない症例に適しており、費用・期間ともに抑えられる点が魅力です。

 

ただし、部分矯正の適応範囲は限られるため、見た目だけでなく噛み合わせのバランスも含めた総合的な診断が欠かせません。

 

▼矯正の費用を節約する5つの方法

① 部分矯正を選択する

全体矯正に比べて、気になる前歯のみを整える部分矯正は、治療範囲が限定される分、費用を大きく抑えることができます。前歯が少し傾いている、隙間がある、といった軽度な症状であれば、部分矯正で対応可能なことも多く、費用は30万円前後から検討可能です。

 

ただし、部分矯正で対応できるかどうかは専門的な診断が必要です。無理に適応しようとすると噛み合わせに悪影響を及ぼす可能性もあるため、歯科医師の判断を仰ぎましょう。

 

② 医療費控除を活用する

矯正治療は自由診療ですが、「噛み合わせの改善」など医療目的で行う治療であれば、医療費控除の対象となる場合があります。特に成長期のお子さんの矯正は、ほとんどのケースで対象になります。

 

確定申告時に、治療費や通院にかかる交通費などを申告すれば、一定額の所得控除が受けられる可能性があります。治療を始める前に、領収書の保存や明細の記録を心がけておくことが重要です。

 

③ 分割払いやデンタルローンを利用する

一括での支払いが難しい場合でも、分割払いや医療ローンを利用することで、月々の負担を軽減できます。矯正治療は長期にわたるため、月々1万円台からの支払いで始められるケースもあります。ただし、金利や手数料の有無、最終的な総額には注意が必要です。事前に契約内容をしっかりと確認し、自分に合った支払い方法を選びましょう。

 

④ 学生のうちに始める

小児矯正や中高生のうちに治療を開始すると、骨の成長を利用できるため治療がスムーズに進み、費用も抑えられることがあります。成人矯正よりもシンプルな装置で治療できる場合が多く、結果としてコストが安くなる傾向があります。また、学校や部活動でのスケジュール調整がしやすく、通院しやすいのもメリットです。

 

⑤ 複数の歯科医院で見積もりを取る

矯正は自由診療のため、クリニックごとに費用設定や治療方針が異なります。初回相談や精密検査を受ける前に、複数の医院でカウンセリングを受けてみるのもひとつの方法です。ただし、「安さ」だけで判断せず、歯科医師の資格(認定医の有無)、使用する装置の種類、症例実績、通院のしやすさなど総合的に比較することが大切です。

 

▼矯正治療の費用は安ければ良いというわけではない?

◎安価な矯正治療に潜むリスク

矯正治療は自由診療であるため、歯科医院によって費用設定に差があり、「安さ」をアピールする医院も少なくありません。しかし、必要な工程を省略することで費用を下げているケースには注意が必要です。たとえば、

 

・精密検査やシミュレーションを行わない

・毎回の調整やチェックの頻度が少ない

・矯正装置の品質や適合精度が低い

 

といった点が見受けられることがあり、それらは治療の精度や結果に大きく影響します。

治療費を抑えることは大切ですが、必要な医療プロセスを省いてしまえば、本来得られるべき治療効果が十分に発揮されないばかりか、かえって口腔内に悪影響を与えてしまうリスクもあるのです。

 

◎「見た目」だけでなく「噛み合わせ」まで治すのが本来の矯正

矯正治療の目的は、単に歯をきれいに並べるだけではありません。正しい噛み合わせを確立し、むし歯や歯周病の予防、顎関節や咀嚼機能の安定といった長期的な口腔の健康維持につなげることが本来の意義です。仮に見た目が整っても、噛み合わせが不自然なままだと以下のような問題が起こる可能性があります。

 

・特定の歯に負担が集中して歯の寿命が短くなる

・顎の関節にストレスがかかり顎関節症のリスクが高まる

・正常な咀嚼ができず消化器への負担が増す

・歯列の清掃性が悪くなりむし歯・歯周病のリスクが高まる

 

このように、治療の「見た目」だけで判断せず、噛み合わせや機能面まで考慮された設計であることが大切です。

 

◎費用と治療のバランスを見極めて、納得のいく選択を

矯正治療にかかる費用は、決して安いものではありません。しかし、「安かろう悪かろう」となってしまっては本末転倒です。大切なのは、費用に見合った治療内容かどうかを見極めることです。歯並びや噛み合わせは、見た目だけでなく全身の健康にも密接に関係するものです。将来を見据えた治療を受けるためにも、信頼できる歯科医院で納得のいく説明を受けたうえで、じっくりと選択することをおすすめします。

 

▼まとめ

矯正治療は、見た目の改善だけでなく、噛み合わせや口腔内の健康を守るためにも非常に重要な医療です。その費用は装置の種類や治療範囲によって異なりますが、相場を正しく知ることで無理のない治療計画を立てられます。費用を節約する方法もいくつかありますが、「安さ」だけで歯科医院を選んでしまうと、満足のいく結果が得られないこともあります。認定医による適切な診断と治療を受け、納得のいく矯正治療を受けましょう。

鎌倉で矯正をご検討中の方は、ぜひ鶴岡歯科医院へご相談ください。